ホールのキャリア理論
ホールのキャリア理論は,キャリアは他者との関係の中で互いに学び合うことで形成されていくとする関係性アプローチ(Relational Approach)をとっている。変化の激しい現代においては、依存的ではなく、独立的でもない、相互依存的な人間関係の中で学び続けることによってキャリアを築いていくことができる。
出典元:BOSTON UNIVERSITY
たこはち先生
ホール先生は、プロティアン・キャリアを提唱した、アメリカの心理学者だぞ。
きゃり太
ふーん、プロティアン・キャリアって何ですか?
たこはち先生
プロティアン・キャリアってのは、環境の変化に応じて自分自身も変化させていく、柔軟なキャリア形成のことだ。特徴としては、組織によってではなく、個人によって形成されるものだ。
きゃり太
なるほど、プロティアンってそもそも何ですか?
たこはち先生
いい質問だな。プロティアンとは、「変化し続ける」や「変幻自在な」という意味があるのだ。
語源は、ギリシャ神話の海神プロテウス。プロテウスは、火にもなり、水にもなり、必要に応じて変幻自在に姿を変えることができるのだ。
語源は、ギリシャ神話の海神プロテウス。プロテウスは、火にもなり、水にもなり、必要に応じて変幻自在に姿を変えることができるのだ。
きゃり太
へー、変幻自在な神から名前が来てるんだ。おもしろいですね。
ホールは、「キャリア」という言葉の意味するものを、
①昇進、
②専門職、
③生涯を通じた職務の連続、
④生涯を通じた役割に関する経験の連続
の4つに分類している。
また、その定義として
・組織階層的に上方へ移行するのがキャリアであるという視点をとらない。
・キャリアにおける成功や失敗はキャリアを歩んでいる本人によって評価されるものであり、他者によって評価されるわけではない。
・キャリアとは行動と態度から構成されており、キャリアを捉える際には、主観的なキャリアと客観的なキャリア双方を考慮する必要がある。
・キャリアはプロセスであり、仕事に関する経験の連続である。
ホールは、キャリアは生涯を通じた経験・スキル・学習・転機・アイデンティティの変化の連続であるとし、プロティアン・キャリアを実現するためには、アイデンティティ(identity)とアダプタビリティ(adaptability)の2つのメタ・コンピテンシーが必要としている。
たこはち先生
ここでいう、プロティアン・キャリアとは、組織によってではなく個人によって管理されるものであり、キャリアを営むその人の欲求に見合うようにその都度方向転換されるものだ。
きゃり太
なるほど、しっかり自分のやりたいことやできることを見つめることが大前提にあり、その上で将来をイメージして、キャリアを形成しましょう。そして、そのキャリア形成ができているのかできていないのか、前に進んでいるのかどうかは、あなたが評価するんですよ。っていっている感じがします。
たこはち先生
本日のたこはちポイントは、プロティア、キャリアは、キャリアは組織によってではなく、個人によって形成だ。
きゃり太
今日も一つ学びになりました。では、また。Chao!