2021.11.11(木)
今日からは、カウンセリングの主要理論について
2節のカウンセリングの主要理論は以下の8つの理論がある。
- ①来談者中心療法
- ②精神分析的カウンセリング
- ③交流分析とゲシュタルト療法
- ④論理情動行動療法(REBT)
- ⑤認知行動療法(CBT)
- ⑥ナラティブ・アプローチ
- ⑦アサーション・トレーニング
- ⑧グループアプローチ
まず、①来談者中心療法、ロジャーズ(Rogers,C.R.)によって提唱された来談者中心療法。カウンセリングの技法よりも、カウンセラーの基本姿勢としての態度(自己一致、無条件の肯定的配慮、共感的理解)を強調。この態度についてカウンセリング関係において表現するための実践的な手段として、下記の5つがある。
1.「簡単な受容」は、「はい」「えぇ」などの相づちにより、クライエントの発言に評価や価値判断を加えず、無条件に受け取ること。2.「繰り返し」は、クライエントの言葉をそのまま無条件で受け取り、繰り返して伝えること。発言の内容やポイントをとらえて、言葉使い、表現の仕方、話すときの口調や語勢できるだけ活かしつつ、「~ということですね」「~というわけなんですね」と応じるのが基本。3.「感情の反射」は、クライエントが「今・ここ」で表出している感情をそのまま無条件で受け取り、その感情をあたかも「鏡」のように映し出して返すこと。4.「明確化」とは、クライエントがうまく言語化できない内容や感情を、カウンセラーが適切な言葉や表現で言い表すこと。5.「要約」は、クライエントによって表現された内容をふり返り、それをまとめて表現すること。繰り返しや明確化によって言語化された感情は、ある程度のまとまりがついてきた段階で要約することが必要。
カウンセラーとしての基本姿勢や基本的な技法は、キャリアコンサルティングにおけるプロセス全般に深く関係する。クライエントとの信頼関係の構築を深めるための基本である。
これが①来談者療法とその技法。
今日はここまで、では、また。Chao!