4章

4章カウンセリングに関する理論 2節カウンセリングの主要理論-6(エリス:論理情動行動療法)

2021.11.18(木)

カウンセリングには以下の8つの主要理論がある。

  • ①来談者中心療法
  • ②精神分析的カウンセリング
  • ③交流分析とゲシュタルト療法
  • ④論理情動行動療法(REBT)
  • ⑤認知行動療法(CBT)
  • ⑥ナラティブ・アプローチ
  • ⑦アサーション・トレーニング
  • ⑧グループアプローチ

本日は、④論理情動行動療法(REBT)について。論理情動行動療法(REBT:Rational Emotive Behavior Therapy)は、エリス(Ellis,A.)が1950年代に創始した心理療法。当初はRational Therapy(RT)と呼ばれていたが、1960年代に「情動」1990年代に「行動」が強調・追加となった。

REBTはABC理論を基礎理論としている。ABC理論のA(activating event)とは、クライエントの周りで生じている「出来事」。B(belief)とはビリーフ、個人の持つ信念ことであり、イラショナル・ビリーフ(非論理的信念)とラショナル・ビリーフ(論理的信念)がある。C(consequence)とは、「結果」として生じる感情や行動のこと。

 

ABCモデル

多くのクライエントはA(出来事)が直接の原因となってC(結果)が起きると信じているが、AとCの間にあるB(ビリーフ)こそがC(結果)の原因である。つまり、ケースによってはビリーフ、特にイラショナル・ビリーフに注目し認知面に働きかける事が有効。

認知面に働きかける方法は、反論説得法と記録用紙(ABCDE記録シート)がある。

反論説得法は、例えばあることで失敗し、不安や憂鬱な感情が高まっている人が「自分は、何事も完全にやり遂げなければならないし、失敗は絶対に許されない。しかし、失敗してしまった。もうダメだ」というような考えが頭の中にある状態を想定。その際に「何事も完全にやり遂げなければならない」「失敗は絶対に許されない」というイラショナル・ビリーフに注目し、「何事も完全にやり遂げなければならない根拠はどこにあるのか?」「失敗は許されないという理由は何か?」等の質問で理由・根拠を問い直していく。イラショナル・ビリーフは、非合理的で非現実的なものであるから、このような質問をいくら繰り返しても、その考えをうまく説明する根拠は見つからない。そこで今まで固執していた考え方が、非合理的で現実に合っていないことに気づく。

記録用紙(ABCDE記録シート)の活用は、A(出来事)欄には、悩みの原因となった出来事や問題を具体的に記入。C(結果)欄には、頭の中で渦巻いている考えや、感じている不快な気持ちを記入。そしてB(ビリーフ)欄にその考えや不快な感情をもたらしたと思われるイラショナル・ビリーフを発見して記入する。さらにD(反論)欄には、イラショナル・ビリーフに代わる効果的な新しい人生哲学考えて記入。最後にE(効果)欄にその効果的な新しい人生哲学を自分に言い聞かせ、そこで思い浮かんだ考えや気持ちを記入。最後にC欄とE欄を比較して、考えや感情にどのくらい変化が起こっているか検討する。

以上がABC理論のB(ビリーフ)に働きかける方法。

今日はここまで。では、また。Chao!

 

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よっさ
職種:産業保健師 資格:保健師・看護師 趣味:釣り・シュノーケリング その他:青年海外協力隊OV・保健学研究科修士課程修了