カウンセリングには以下の8つの主要理論がある。
- ①来談者中心療法
- ②精神分析的カウンセリング
- ③交流分析とゲシュタルト療法
- ④論理情動行動療法(REBT)
- ⑤認知行動療法(CBT)
- ⑥ナラティブ・アプローチ
- ⑦アサーション・トレーニング
- ⑧グループアプローチ
交流分析について
交流分析とは、バーンによって提唱された心理療法の理論と技法である。
交流分析の哲学的な前提
1.「人は誰でもOKであり、誰もが考える力を持つ」
2.「過去と他人は変わらない。変わるのは、現在と将来の自分だけ」
3.「自分の運命は自分自身が決め、そしてその決定を変えることができる」
精神分析理論を基礎とし、自己理解の促進、自律性の増進、親密な人間関係の回復などを目的として、自我状態の構造分析、交流パターン分析、ゲーム分析、脚本分析を行う。
自我状態の構造分析とは、
個々のパーソナリティを自我状態が呈するさまざまな現象に基づいて分析する方法。
その目的は、
自分を育ててくれた親から取り入れた自我状態(P:Parent)
「今、ここ」という状況の下で適切な問題解決法を探し出そうとする大人の自我状態(A:Adult)
主として感情と衝動からなる子供の自我状態(C:Child)
それぞれを明確に識別する練習を通して、自己の思考、感情、行動様式の不調和に気づくことにある。
さらに細かく分けると、
PはCPとNPに分けられ、CはFCとACに分けられる。
肯定的側面 | 否定的側面 | ||
CP批判的な親 |
Critical Parent |
責任感が強い・秩序を守る・理想を掲げる |
批判的・厳格・支配的・独断的・排他的 |
NP養育的な親 | Nurturing Parent | 思いやりがある・世話好き・共感する・同情する | 過保護・過干渉・親切の押し売り・おせっかい・相手の自主性を損なう |
A大人 | Adult | 現実的・合理的・理知的・沈着冷静・客観的 | 打算的・無味乾燥・無表情・冷たい |
FC自由な子供 | Free Child | 自由奔放・好奇心が強い・直感的・創造性に富む | 自己中心・わがまま・傍若無人・感情的 |
AC順応した子供 | Adapted Child | 協調性・妥協制が強い・いい子・従順 | 自己主張しない・我慢する・自主性に乏しい・敵意を隠す |
交流パターン分析は、
2人の自我状態の関係性を矢印を用いて分析するもので、交流は相補的交流・交差的交流・裏面的交流の3つに分類される。
ゲーム分析は
裏面交流のうち、定型化した一連の非生産的な人間関係を理解して、コントロールしようとするもの。
脚本分析は、
人が強迫的に演出し、結果的には自己実現を妨げてしまう人生のプログラムのこと。交流分析の究極の目的は、脚本分析を通して自らの人生計画を主体的にコントロールすること。
個人の自我状態を調べる方法はエゴグラム(egogram)と呼ばれ、バーンの弟子にあたるデュセイによりつくられた。エゴグラムを用いた実践的な自己成長のアプローチは、目標を明確にし、低い自我状態を上げる事が有効。
①交流分析
②ゲシュタルト療法
答えは①交流分析
今日はここまで、明日はゲシュタルト療法に行きます。
では、また。Chao!