2021.10.21(木)
キャリア(Career)という言葉は、一般的には経歴・職歴や履歴、進路、専門性などとイメージされることが多い。キャリアは多様な意味を持っており、多くの研究者がキャリアやキャリア行動の定義を試みている。
今、私はキャリアコンサルタントの勉強をしているわけで、その中のキャリアという言葉を一回自分の中に落とし込むことは基本的な事である。2
キャリアの定義について、国内では
渡辺(1990)「個人が生涯を通して持つ一連の職業や、仕事と余暇を含んだ個人の生涯にわたるライフスタイル(生き方)」
金井(2002)「成人になってフルタイムで働きはじめて以降、生活ないし人生全体を基盤にして繰り広げられる長期的な仕事生活における具体的な職務・職種・職能での諸経験の連続と節目での選択が生み出していく回顧的な意味づけと将来構想・展望のパターン」
文部科学省(2004)「個々人が生涯にわたって遂行するさまざまな立場や役割の連鎖及びその過程における自己と働くこととの関係づけや価値付けの累積」
厚生労働省(2002)「一般に経歴、経験、発展さらには、関連した職務の連鎖等と表現され、時間的持続性ないし継続性を持った概念」
このような感じの定義がある。
そして、木村(2010)はこれらの共通項をまとめて
①個人の人生の中で内的にも外的にも、何らかの意味で発達的な要素を含む仕事(職業的)移動である。
②個人の生涯にわたって継続するものである。
③その中心となるものは個人にふさわしい人間的成長や自己実現であること
と述べている。
また、理論家であるスーパー(Super,D.E.)はキャリアとは、
「自己発達の全体の中で、労働への個人の関与として表現される職業と、人生の他の役割との連鎖」であり、職業キャリア発達を「前進する一つの課程」としてとらえ、「選択と適応の連鎖の課程」であることを強調し、「主体的な選択と意思決定を繰り返すことによって人生は生涯発達し続ける」と述べた。
個人的には、最後の一文、「主体的な選択と意思決定を繰り返すことによって人生は生涯発達し続ける」というのが好き。
なかなかキャリアについて自分の言葉で説明するのは難しいけど、自分で決めて成長していく。それは一生続いていく。みたいな感じかな。
言葉一つと向き合うのもおもしろい。
今日はこの辺で。
では、また。Chao!