2021.09.13(月)
パーソンズは社会改革活動家の代表的な人物。
1909年『職業の選択』を出版。そこで、「人は、自分自身を分析する力を持ち、その分析に基づいて賢明な選択をすることができる」と述べている。
また、職業選択とカウンセラーの働き方について次のように説明。
①自分の能力、興味、個人的諸条件について明確な理解をする(自己分析)
②その職業が必要とする資質・適正や報酬、将来性などを分析する(職業理解)
③①と②を結合し、合理的判断をする(人と職業の結合)
文章にするとなんだか当たり前。要は適材適所で、自分を知っていろいろな職業を知って、自分にあった職業を選ぶ。
これってものすごく当たり前なようだけど、実際はすごく難しいことも大いにあると思う。
このキャリアコンサルタントその理論と実務でも書かれているように、「現実の職業紹介は必ずしも『合理的な推論』によって行われるとは限らず、情緒的・無意識的というような『合理的』とはいいがたい要素によって左右されていることに対する考慮が足りない等の批判もある」
まぁ、頭ではわかっていてもその通りに行動する人ばかりではないので、情緒的とか無意識的みたいなことを考慮しないといけないのはわかる。でも、一つの考え方として適材適所の考え方もわかる。
もしかしたら、個人のレベルだと情緒的とか無意識的な行動や選択があったとしても、それを俯瞰で見てキャリアコンサルタントが合理的な選択肢を一つ提案するだけでも、コンサルティングする意義があるのかもしれない。本人がその選択肢を選ぶかどうかは置いといて、本人と様々な職業の現状分析をする過程で、客観的な意見を言えるのはキャリアコンサルタントして大切なのかな。
今日はこんな感じで。
明日はキャリアコンサルティング制度の概要と発展についてから行きたいと思います。
では、また。 Chao!